みっちょ先生の備忘録

特別支援学校現役教員のみっちょ先生です。支援や授業実践、ICT活用の実践などを備忘録的に残したブログです。

興味の幅を広げる活動

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どうも、こんばんは。みっちょ先生です。

 

ブログを書きながらまだまだ知らないことがたくさんあることに気付き昨日は投稿を断念しました。

 

もっと勉強が必要ですね。

 

さて、今日は児童生徒が興味を持つことについて考えていきたいと思います。

 

特別支援学校に在籍する児童生徒たちの中に、興味の幅が極端に狭い子がいます。

 

特に、自閉症を代表とした発達障がいを持つ子どもたちには

 

〇興味や関心の幅が狭い

〇特定の物事にこだわる

 

という大きな特徴が見られます。

 

興味の幅が狭いと、自分から様々なことに取り組むのが難しくなったり、新しいことに挑戦しても長続きしないということが起こってきます。

 

学校現場においても、授業に意識を向けるのが難しくなってしまったり、授業に集中することが難しくなったり、そのような状況も考えられます。

 

そのような子どもたちに授業に集中してもらうためにはどうすれば良いのかを支援学校の先生は考えています。

 

例えば、「こだわりが強い」「興味の幅が狭い≒ある特定の物に強い興味を示す」という特性を逆手に取り、興味があるものを利用した授業を考えるようにしています。

 

そうすることで、子どもたちの興味が授業に向くことがあるからです。

 

また、極端なこだわりの強さができてしまうと、日常生活に支障が出たり、トラブルに巻き込まれることも考えられます。

 

そうならないためにも、少しでも興味の幅を広げてあげる必要があるかなと思います。

 

以前、こだわりが強い児童生徒と関わっていた時に実際に行った支援は、興味のあるものから、関連性のあるものをどんどん提示し、本人の興味の幅を外へ広げていくという支援でした。

 

例えば「くるま」にこだわっていたとして、「くるま」が走る様子を見せ、車の中からの景色、車の中から見えた道路、信号、交差点などに興味を広げ、最後「地図」に興味が広がっていきました。

 

こだわりが強いということは、ある1つの物にものすごい集中しているので、すんなりと調べてしまうんですよね。あの力はとってもスゴイ力だと感じました。

 

このように、興味の幅が狭いからできない、ではなく工夫や支援を行うことで広げることができるはずです。

 

地図が大好きになったあの児童は、それから地図作りに励んでいました^^

 

今日は、興味の幅について考えてみました。

 

肢体不自由の学校においては、自閉傾向があるということだけではなく、自由に行動できないために起こる経験の不足から興味の幅が狭くなってしまった児童生徒たちと出会うことがあります。

 

そのような児童生徒たちには、いろんな経験、体験ができるように教師が工夫をして授業を組み立てています。

 

学校の中でできることは限られているように思われるかもしれませんが、教師の工夫によってたくさんの経験、体験ができるようにしています。

 

子どもたちがたくさんのことに興味を持って、主体的に学べるようになることを目指して私たちもさらに頑張らなくてはいけないですね。

 

それでは、今日はこの辺で…