みっちょ先生の備忘録

特別支援学校現役教員のみっちょ先生です。支援や授業実践、ICT活用の実践などを備忘録的に残したブログです。

選択肢を増やす

こんばんは。みっちょ先生です。

 

気温の変化に弱い子どもたちや体温調節の難しい生徒にとって大変な季節がやってきました。

 

体温計やパルスオキシメーターの電池はしっかりと確認しておきます。

 

さて、今日は選択肢のお話をしたいと思います。

 

子どもたちを指導するにあたって大事にしていることは、選択肢を増やすという事です。

 

私達とっても、選択肢が広がるという事はうれしいことですよね。

 

例えば、チョコレートかショートケーキしか選べないAさんと、もんぶらん、チーズケーキ、タルト、プリン、チョコ、ショートケーキの中から選べるBさんだとBさんの方が選び代があってうれしいですよね。

 

選択肢が広がるという事は充実した生活を送るうえで大事になってくるものだと考えています。

 

選択肢が広げるという話でしたが、どのようなことを意識しているのかという話をしていきたいと思います。

 

昨年度の担任をしていたクラスの生徒で手話でコミュニケーションをとる生徒がいました。

 

ただ、うちの学校で手話ができる先生とできない先生がいるので、

 

その生徒は手話で会話ができる先生としかコミュニケーションをとらないという形でした。

 

また、手指にまひがあり、細かな手話をすることが難しい生徒でした。

 

さらに私も手話ができる!!とは自信を持っては言えないので、勉強はしました。しかし

 

この生徒のコミュニケーションの幅が広がらない、相手が決まってしまう。

 

それでは、充実した将来につながりにくい!と考えました。

 

そこで、自分なりのコミュニケーションの取り方の選択肢を増やせるように工夫しました。

 

1つは、シンボルマークで感情や思いを伝える方法です。

 

イラストを使って、自分の状態や感情を伝えることができれば自分の伝えたいことをもっと具体的に伝えることができるのではないかと考えました。

 

すると、朝のあいさつや健康観察にあまり興味を示さず、ぼーっとしている様子が多かった生徒が(聞こえないし、何をしているのか分からないから見る価値が著しく低かったのだと思われます)、元気カードを高らかに上げ、元気なことをアピールすることができました。

 

自分のコミュニケーションの選択肢が増えたことで、手話で伝えてみて、ダメならイラストカードで大丈夫!だから、話をしてみようと少し本人が感じるハードルが低くなったことは間違いないと思います。

 

2つ目は、先生の選択肢を増やしました。それまでは、1人の教師やその近くの教師など決まった教師に対してのみ関わるという形でした。

 

それでは、コミュニケーションの幅が広がらないと感じたため、

 

関わる教師を増やすよう工夫しました。特に、昼休みに大好きな三輪車で遊ぶのに、一緒に行くようにお願いしに行く活動を一緒に考えました。

 

今日は、この先生と行く!と決めたら、お願いをしに行きました。

 

その結果、コミュニケーションをとれるという成功体験から、コミュニケーションをとる教師の選択肢がガンガン増えていきました。

 

教師の選択肢が増えることで、いつもの教師がいないからあの教師にお願いしよう。そんな考えが最近見え始めており、成長したな~と感じつつ変な寂しさも感じていますw

 

少しずつ、様々な人とコミュニケーションをとることができつつあります。

 

今日は選択肢についての話でした。

 

現在はコミュニケーションツールの選択肢を増やすことに力を入れています。

 

個人用端末が配布され、自由に使えるため、それを使うことで伝える選択肢が増えたり、コミュニケーションの方法が増えたりしないか模索中です。

 

選択肢が増えることで、自分で選ぶという事が楽しくなり活発になってくるのではないかと感じています。

 

将来を見据えて、1つでも選択肢を増やすことで、より充実した毎日が過ごせるように今のうちから見つけてあげたいなと思っています。

 

今後も選択肢を増やすこと、意識していきたいと思います。

 

それでは、今日はこの辺で