具体物を使った授業
こんばんは。みっちょ先生です。
最近どんどん寒くなって、気が付けば冬休みまであと3週間となりました。
ということは、今年の終わりも近い。
今年最後くらいはどこかへお出かけして、パーっとやりたいですね。
オミクロン株… やめてくださ~い
さて、今日の授業について振り返りたいと思います。
今日の授業は買い物学習でした。ただ、買い物をする!という事を狙いにしたわけではありません。
中心的なねらいは「好きな物を選択すること」「買い物を疑似体験すること」、グループの中でも認知が高い生徒のねらいは「お金の概算をすること」をねらいとしました。
実際に買い物学習という事で、イラストを使ったり写真を使ったりしましたが、
今回の買い物学習の授業で感じたのは、
実物・具体物を使って指導することの大切さ
でした。
イラストや写真では、自分が好きな物であってもそれを認識できない場合もありますし、
なによりも、「本物」というのはそれだけで大きな価値があるという事です。
お菓子の写真じゃなくて、「お菓子の箱」(からでも良い、見た目が大事)。
三輪車のイラストじゃなくて、「実際にいつも遊んでいる三輪車」。
このように、具体物を使って買い物学習をすることで、意欲的に学ぶことができ、
結果的に「好きな物を選ぶ」、お金を払って好きな物を手に入れる「買い物を疑似体験する」というねらいが達成できたように思います。
生徒たちの様子も、一目瞭然で具体物が入ってくるとすぐに目を輝かせて「何が始まるの?」といった表情で見ていました。
実際にお金も生徒の実態や体の機能にも合わせながら本物に近いものを用意し、
そのお金を払うことで買うことを体験しました。
具体物を使用するという事は、特別支援学校の授業の中では当たり前に行われていることですが
しっかりと考えてみるといろいろな利点があることを再確認できます。
- 具体物があれば、触りながら視覚的にも感覚的にも数量を捉えやすくなったり、
- 抽象的な物のイメージが難しい生徒に対しても具体で考えることができる配慮となったり、
- 具体物を触っている様子を見せることで周りの生徒の理解が深まったり
とたくさんの利点がありました。
今年はもう少し買い物学習が続いていきます。
金銭的に、また、実現が可能な場合はできるだけ具体物や本物の道具を用意して
生徒たちに楽しく学べる授業を行っていくことを意識していきたいと思います。
それでは、今日はこの辺で・・・