観察記録
どうもこんばんは。みっちょ先生です。
最近朝と夜が冷えてきましたね。大きな台風も関東に接近していて、生徒たちに影響がないか心配なところです。
気圧の変化に弱い生徒たちもいますから。
さて、本日は実際にある生徒との実践を記録として残しておこうと思います。
今年度始まってから、ピーマンの観察記録をとっています。
しかも、昨年度から生きているピーマンと今年度植えたピーマンの比較をしながら
収穫を目指すというなかなか面白い実験的な観察記録をとり続けています。
ただ、肢体不自由の支援学校の生徒で、うまく身体を動かすことができません。
通常学校の生徒のように、自分で写真を撮ってコメントを書いたり、絵をかいて観察日記にしたり、虫眼鏡などを使って細かく観察したり、ということができません。
畑に行くことも難しい場合のある生徒たちです。
今は、ベランダでプランター野菜として育てています。
では、どのように観察記録を書いているのかというと、
iPadのカメラ機能やアプリを使って観察しています。
詳しく説明すると、
〇iPadのカメラ機能を使って、観察記録に必要な写真を撮影する。
この時、撮影は教師がするが、生徒がここ!と伝えた箇所を撮影する。
〇2台のiPadを用意し、Zoomやmeetを使って、一方のiPadのカメラ映像を生徒のiPadに投影し、近くに寄って見られない生徒にも、近づいて観察するのと同じような状況を作る。
生徒はバギー(車いす)の上で生活している生徒も多くいるので、近くに接近して観察がしにくい状況を、iPadでカバーします。姿勢や目線を変えられない生徒にとっても有効な支援です。
〇ノートアプリを使って、撮影した写真をすぐに貼り付け、生徒と一緒に観察や考察を行う。
よりスピーディに記録をとることができ、iPadの写真をフリック操作で大きくして細かなところを見たり、比較したりすることが容易になります。
以上のような工夫をすることで、現在は生徒が毎日楽しみに、観察に行く!と言ってベランダへ向かおうとしています。
収穫もある程度でき、保護者にも生徒が報告したようで、喜んでいたと報告を受けました。
バギーや車いすの上で生活している生徒たちにとって、困難なことはたくさんありますが、ICTを工夫して使うことで、少しでも生徒たちの経験できることを増やしてあげたいと思っています。
GIGAスクール構想で最近、1人1台端末といわれています。
ICTが苦手な先生にとっては、覚えることだけでもたくさんあって、大変だと思います。
しかし、ICTを使う選択肢が広がることで、できることやこれまでとは違う選択をすることができるということを通常学級の先生だけでなく、特別支援の先生方にもどんどん知って欲しい。
まずは、私からICTの実践を深め、周りの先生方にお伝えできればと思っています。
ここでも、ICTを使った実践について取り上げていこうと思っておりますので、興味のある方はコメントよろしくお願いします。
今日はこの辺で