みっちょ先生の備忘録

特別支援学校現役教員のみっちょ先生です。支援や授業実践、ICT活用の実践などを備忘録的に残したブログです。

活動の価値を考える

f:id:mitchosan:20220227215306j:image

 

お久しぶりです。みっちょ先生です。

 

年度末になり、次年度に向けて資料の整理や引継ぎ大変ですね。

 

次年度の自立活動についてなど考えていると、今年度子どもたちがどのような成長を見せてくれたのかが分かりますね。

 

異動なのか、残留なのか、学年は持ち上がりか、不安が大きくなってきていますがなんとか今持っている仕事を少しでも終わらせようと頑張っています。

 

さて、今日は活動の価値を考えるという話をしたいと思います。

 

子どもたちの成長を見ていくと、伸びている場面、そうでない場面あると思います。

 

生徒たちが指導したことが、身に付けられるようにと考えるのが重要です。

 

ではどのようなことに注意すべきなのでしょうか。

 

その行動が児童生徒にとって価値あるものかどうかという事がその身につく、身につきにくいに関係してきます。

 

これは、行動分析の考え方で、特別支援教育の支援、指導でもよく使われている考え方です。

 

例えば、「自分がしたい活動のシンボルカードを渡す」という行動をもっとして欲しいと考えるとします。

 

ではどんな場面で、カードを渡してよかったという価値を感じるかを考えてみましょう。

 

一番簡単な価値を考えると『カードを渡したらすぐにカードに描かれたおもちゃをゲットできた』

 

になるとおもいます。シンボルカードを渡したらおもちゃを手に入れられたという経験を積むことでシンボルカードを渡す回数が増えていくと思います。

 

このように、シンボルカードを先生に渡すという行動をすることで、

 

その児童生徒が「してよかった!」と感じることがなければ、その行動をするようにはならないと思います。

 

今回の場合は「おもちゃがない」→「シンボルカードを渡す」→「おもちゃがある」というなかったおもちゃが現れるという

 

「シンボルカードを渡す」という行動が子どもにとって価値ある行動になるはずです。

 

f:id:mitchosan:20220227213855j:image

 

このように、してほしい行動を児童生徒が価値を感じる行動にすることでその行動は増えていく、あるいは身についていくのです。

 

児童生徒に身に付けて欲しい行動や習慣はありますか?

 

それ、行動分析の考え方を取り入れるともしかすると身につくかもしれませんね。

 

それでは、今日はこの辺で~

具体物を使った授業

こんばんは。みっちょ先生です。

 

最近どんどん寒くなって、気が付けば冬休みまであと3週間となりました。

 

ということは、今年の終わりも近い。

 

今年最後くらいはどこかへお出かけして、パーっとやりたいですね。

 

オミクロン株… やめてくださ~い

 

さて、今日の授業について振り返りたいと思います。

 

今日の授業は買い物学習でした。ただ、買い物をする!という事を狙いにしたわけではありません。

 

中心的なねらいは「好きな物を選択すること」「買い物を疑似体験すること」、グループの中でも認知が高い生徒のねらいは「お金の概算をすること」をねらいとしました。

 

実際に買い物学習という事で、イラストを使ったり写真を使ったりしましたが、

 

今回の買い物学習の授業で感じたのは、

 

実物・具体物を使って指導することの大切さ

 

でした。

 

イラストや写真では、自分が好きな物であってもそれを認識できない場合もありますし、

 

なによりも、「本物」というのはそれだけで大きな価値があるという事です。

 

お菓子の写真じゃなくて、「お菓子の箱」(からでも良い、見た目が大事)。

 

三輪車のイラストじゃなくて、「実際にいつも遊んでいる三輪車」。

 

このように、具体物を使って買い物学習をすることで、意欲的に学ぶことができ、

 

結果的に「好きな物を選ぶ」、お金を払って好きな物を手に入れる「買い物を疑似体験する」というねらいが達成できたように思います。

 

生徒たちの様子も、一目瞭然で具体物が入ってくるとすぐに目を輝かせて「何が始まるの?」といった表情で見ていました。

 

実際にお金も生徒の実態や体の機能にも合わせながら本物に近いものを用意し、

 

そのお金を払うことで買うことを体験しました。

 

具体物を使用するという事は、特別支援学校の授業の中では当たり前に行われていることですが

 

しっかりと考えてみるといろいろな利点があることを再確認できます。

 

  • 具体物があれば、触りながら視覚的にも感覚的にも数量を捉えやすくなったり

 

  • 抽象的な物のイメージが難しい生徒に対しても具体で考えることができる配慮となったり

 

  • 具体物を触っている様子を見せることで周りの生徒の理解が深まったり

 

とたくさんの利点がありました。

 

今年はもう少し買い物学習が続いていきます。

 

金銭的に、また、実現が可能な場合はできるだけ具体物や本物の道具を用意して

 

生徒たちに楽しく学べる授業を行っていくことを意識していきたいと思います。

 

それでは、今日はこの辺で・・・

選択肢を増やす

こんばんは。みっちょ先生です。

 

気温の変化に弱い子どもたちや体温調節の難しい生徒にとって大変な季節がやってきました。

 

体温計やパルスオキシメーターの電池はしっかりと確認しておきます。

 

さて、今日は選択肢のお話をしたいと思います。

 

子どもたちを指導するにあたって大事にしていることは、選択肢を増やすという事です。

 

私達とっても、選択肢が広がるという事はうれしいことですよね。

 

例えば、チョコレートかショートケーキしか選べないAさんと、もんぶらん、チーズケーキ、タルト、プリン、チョコ、ショートケーキの中から選べるBさんだとBさんの方が選び代があってうれしいですよね。

 

選択肢が広がるという事は充実した生活を送るうえで大事になってくるものだと考えています。

 

選択肢が広げるという話でしたが、どのようなことを意識しているのかという話をしていきたいと思います。

 

昨年度の担任をしていたクラスの生徒で手話でコミュニケーションをとる生徒がいました。

 

ただ、うちの学校で手話ができる先生とできない先生がいるので、

 

その生徒は手話で会話ができる先生としかコミュニケーションをとらないという形でした。

 

また、手指にまひがあり、細かな手話をすることが難しい生徒でした。

 

さらに私も手話ができる!!とは自信を持っては言えないので、勉強はしました。しかし

 

この生徒のコミュニケーションの幅が広がらない、相手が決まってしまう。

 

それでは、充実した将来につながりにくい!と考えました。

 

そこで、自分なりのコミュニケーションの取り方の選択肢を増やせるように工夫しました。

 

1つは、シンボルマークで感情や思いを伝える方法です。

 

イラストを使って、自分の状態や感情を伝えることができれば自分の伝えたいことをもっと具体的に伝えることができるのではないかと考えました。

 

すると、朝のあいさつや健康観察にあまり興味を示さず、ぼーっとしている様子が多かった生徒が(聞こえないし、何をしているのか分からないから見る価値が著しく低かったのだと思われます)、元気カードを高らかに上げ、元気なことをアピールすることができました。

 

自分のコミュニケーションの選択肢が増えたことで、手話で伝えてみて、ダメならイラストカードで大丈夫!だから、話をしてみようと少し本人が感じるハードルが低くなったことは間違いないと思います。

 

2つ目は、先生の選択肢を増やしました。それまでは、1人の教師やその近くの教師など決まった教師に対してのみ関わるという形でした。

 

それでは、コミュニケーションの幅が広がらないと感じたため、

 

関わる教師を増やすよう工夫しました。特に、昼休みに大好きな三輪車で遊ぶのに、一緒に行くようにお願いしに行く活動を一緒に考えました。

 

今日は、この先生と行く!と決めたら、お願いをしに行きました。

 

その結果、コミュニケーションをとれるという成功体験から、コミュニケーションをとる教師の選択肢がガンガン増えていきました。

 

教師の選択肢が増えることで、いつもの教師がいないからあの教師にお願いしよう。そんな考えが最近見え始めており、成長したな~と感じつつ変な寂しさも感じていますw

 

少しずつ、様々な人とコミュニケーションをとることができつつあります。

 

今日は選択肢についての話でした。

 

現在はコミュニケーションツールの選択肢を増やすことに力を入れています。

 

個人用端末が配布され、自由に使えるため、それを使うことで伝える選択肢が増えたり、コミュニケーションの方法が増えたりしないか模索中です。

 

選択肢が増えることで、自分で選ぶという事が楽しくなり活発になってくるのではないかと感じています。

 

将来を見据えて、1つでも選択肢を増やすことで、より充実した毎日が過ごせるように今のうちから見つけてあげたいなと思っています。

 

今後も選択肢を増やすこと、意識していきたいと思います。

 

それでは、今日はこの辺で

 

待つ支援

f:id:mitchosan:20211106232125j:image

こんばんは。みっちょ先生です。

 

最近、少しずつ湿度が下がり始めたことで、医療的ケアを受けている子どもたちがかなり影響を受けている様子で心配ですね。

 

この時期になると、乾燥や気温との闘いの日々になってきます。

 

最近は、加湿器も進化していて、噴射角度を変えたりできる加湿器もでてきているそうですね。

 

便利なものは積極的に使っていきたいです。

 

さて、今日は「待つ支援」ということを考えていきたいと思います。

 

知的の学校で働いていた時にはとても意識していた「待つ」という事ですが、

 

肢体不自由の学校で働き始めて少し意識が足りなかったことを反省しました。

 

というのも、先日「主体的な行動」の中で取り上げましたが、

 

教師が何かを指導するだけではなく、子どもたちが自分から「やってみようとする」ということはとても大切なことです。

 

mitchosan.hatenablog.jp

 

学校で、「やってみよう」としている姿を見る場面はたくさんあります。

 

そのような場面で、私達教師が何か手伝ったり、代わりにしてあげたりするとどうでしょうか。

 

教師としては、「支援をした」と考えることになるかもしれませんが、

 

今やろうとしたことを、教師がやってしまうことで

 

その子どもがやろうとして考えていた内容、やってみて気付くことなど

 

学びを得られたであろう状況を失ってしまうことになりかねないと思います。

 

過度な支援を行わず、「待つ」という事が大切になることもあると思います。

 

ただ、それはとても難しい判断が必要です。

 

100% これは学びの場面だ!とわかる場合では良いのですが、そのように明確に分かる場面は稀だと思います。

 

私たちの目には「やってみようとしている姿」ではなく、別の形で写っていることもしばしばあるんですよね。

 

そこは、子どもたちの実態をしっかりと把握し、子どもたちの様子から判断するしかないと思います。

 

もちろん、危険な行動をとっていたり、助けが必要になっていたりする場面も多いと思うのでそのような場面ではしっかりとサポートします。

 

普段の子どもたちの様子をしっかりと把握し、いつもと違う様子や行動をとった時にしっかりと判断ができるようにしたいですね。

 

私達にとっても、待つ支援をこころがけることによって、心に余裕が生まれ子どもたちの様子をしっかり見ることができるようになるのではないでしょうか。

 

「手を出したい!」という気持ちをぐっと我慢して、見守ることで子どもたちの成長につながることがあるということを忘れないようにしたいですね。

 

最近、学校で、子どもたちの「これやってみたらどうなるかな~」「あ、こんな感じになるんだ」という表情がたくさん見られています。

 

今、いろいろなことに興味を持って触ってみたり、動かしてみたりしたいという気持ちが湧いてきているのでしょう。

 

これは大きなチャンスが来た!!!と思い、たくさん新しいことに色々と挑戦してもらっています。

 

子どもたちの「え?これできたよ?」ってドヤァな顔が病みつきですね。

 

さて、来週は何にチャレンジしてもらおうかな。

 

それでは、今日はこの辺で…

 

主体的な行動

f:id:mitchosan:20211103223724j:image

お久しぶりです。みっちょ先生です。

最近Instagramのアカウントを作ってみたのですが…

使い方やどんな画像を作ればいいのかがわからず

まだ投稿できていません…

 

今はTwitterInstagramにたくさん情報を得られる環境があってすごい時代ですよね。

 

知りたいことがあれば「ぐぐる」、いや「TwitterInstagramで検索」の方が詳しかったり画像があってわかりやすいこともチラホラありますからね。

 

今日は久しぶりに更新。

先月はサボってしまったので、少しずつ更新していければと思ってます。

 

今日は主体的な行動についてです。

 

というのも、最近経験したことで「すごいなぁ」と感心させられたことがあったのでお伝えしたい!!という気持ちからです。

 

これは、私の学年の生徒とiPadでコミュニケーションの練習をしていたときのできごとです。

 

その生徒は1つスイッチを使って、スイッチコントロールで操作しています。アプリを使って、イラストをタップして自分の意見を伝えて…という練習を頑張っていました。

 

その時、隣にいた生徒が私に気づき近寄って来たので、少しの間iPadをしている生徒から目を離しました。

 

すると、その間にスイッチコントロールを上手く操作して、アプリを立ち上げ、いつも遊んでいるかずかたちゲームをはじめていたのです。

 

方法は教えたり、指導したりしていないので、自分で方法を模索して考え、スイッチコントロールの操作方法を覚え、ゲームにたどり着いたのだと思います。

 

私からすると、「勝手にできるようになっていた」という状況でした。

 

振り返ってみると、何度かゲームを開くチャレンジのような行動をとっていたことを見たことがありました。

 

ただ勝手にできたのではなく、何度も何度もチャレンジして(練習して)できるようになったのでしょう。

 

自分で好きなアプリを立ち上げたり、アプリの移動ができるように教えていくつもりだったのですが、自分で身につけてしまいました。

 

興味がある事には、自分から突き進んでいくものなんですね。

生徒の主体的に学ぼう(遊ぼう?)とする瞬間でした。

 

授業でも、主体的に学ぶ事ができる授業をしないと!と考えてはいるのですが、なかなかそれが難しいですよね。

 

主体的に学ぶためには、まずは「好奇心」が大切になると思います。好奇心があれば、触ろうとしたり、やってみようとしたり、自分から進んで手を伸ばそうとするのではないでしょうか。

 

私たちは、その「好奇心」をくすぐる工夫を日々の授業や活動に取り入れないと!ということですね。

 

これからも授業や生徒たちに身につけて欲しいことがある時は好奇心をくすぐる工夫をすることを心がけて行きたいと思います。

 

今日は生徒のかっこいい姿の紹介でした。

 

それでは、今日はこの辺で…

興味の幅を広げる活動

f:id:mitchosan:20211004225714p:plain


どうも、こんばんは。みっちょ先生です。

 

ブログを書きながらまだまだ知らないことがたくさんあることに気付き昨日は投稿を断念しました。

 

もっと勉強が必要ですね。

 

さて、今日は児童生徒が興味を持つことについて考えていきたいと思います。

 

特別支援学校に在籍する児童生徒たちの中に、興味の幅が極端に狭い子がいます。

 

特に、自閉症を代表とした発達障がいを持つ子どもたちには

 

〇興味や関心の幅が狭い

〇特定の物事にこだわる

 

という大きな特徴が見られます。

 

興味の幅が狭いと、自分から様々なことに取り組むのが難しくなったり、新しいことに挑戦しても長続きしないということが起こってきます。

 

学校現場においても、授業に意識を向けるのが難しくなってしまったり、授業に集中することが難しくなったり、そのような状況も考えられます。

 

そのような子どもたちに授業に集中してもらうためにはどうすれば良いのかを支援学校の先生は考えています。

 

例えば、「こだわりが強い」「興味の幅が狭い≒ある特定の物に強い興味を示す」という特性を逆手に取り、興味があるものを利用した授業を考えるようにしています。

 

そうすることで、子どもたちの興味が授業に向くことがあるからです。

 

また、極端なこだわりの強さができてしまうと、日常生活に支障が出たり、トラブルに巻き込まれることも考えられます。

 

そうならないためにも、少しでも興味の幅を広げてあげる必要があるかなと思います。

 

以前、こだわりが強い児童生徒と関わっていた時に実際に行った支援は、興味のあるものから、関連性のあるものをどんどん提示し、本人の興味の幅を外へ広げていくという支援でした。

 

例えば「くるま」にこだわっていたとして、「くるま」が走る様子を見せ、車の中からの景色、車の中から見えた道路、信号、交差点などに興味を広げ、最後「地図」に興味が広がっていきました。

 

こだわりが強いということは、ある1つの物にものすごい集中しているので、すんなりと調べてしまうんですよね。あの力はとってもスゴイ力だと感じました。

 

このように、興味の幅が狭いからできない、ではなく工夫や支援を行うことで広げることができるはずです。

 

地図が大好きになったあの児童は、それから地図作りに励んでいました^^

 

今日は、興味の幅について考えてみました。

 

肢体不自由の学校においては、自閉傾向があるということだけではなく、自由に行動できないために起こる経験の不足から興味の幅が狭くなってしまった児童生徒たちと出会うことがあります。

 

そのような児童生徒たちには、いろんな経験、体験ができるように教師が工夫をして授業を組み立てています。

 

学校の中でできることは限られているように思われるかもしれませんが、教師の工夫によってたくさんの経験、体験ができるようにしています。

 

子どもたちがたくさんのことに興味を持って、主体的に学べるようになることを目指して私たちもさらに頑張らなくてはいけないですね。

 

それでは、今日はこの辺で…

朝の会で一日の見通しを持つ

どうも。こんばんは。みっちょ先生です。

 

週末が1つ終わってしまいました。

 

あれほど待っていた休日ですが、あっという間に終わってしまいますよね。

 

少しでも充実した週末をと思っていながら、朝9時まで寝てしまいました。

 

今日は、朝の会と帰りの会について考えたいと思います。

 

通常の小中学校においても大切な時間に捉えられていると思いますが、特別支援学校においても、朝の会と帰りの会というのはとても重要な時間に位置付けられています。

 

もちろん、自立活動の指導場面としても考えられますし、生徒たちにとっても必要な時間です。

 

まず、朝の会の流れについて考えたいと思います。

 

  1. あいさつ
  2. おはようのうた
  3. きょうのひづけ
  4. きょうのよてい
  5. おたのしみ
  6. あいさつ

このような流れで朝の会をしている学校が多いのではないでしょうか。

 

朝の会では、司会を交代制にし、1人1人に役割を与えるようにしています。

 

また、おはようのうたを毎日歌うことによって、一日の始まりを意識できるようにしています。

 

難しい話を抜きにしても、楽器を持って、朝楽しい音楽を聴くと1日を頑張ろうっていう気にもなりますよね。

 

ただ、私はギターが弾けないので、引ける先生に「お願いします~><」って毎度お願いしないといけないのですが。。。

 

支援学校では楽器ができると、なにかと便利ですよ♪

 

脱線したので戻ります。

 

朝の会では、今日の日付や予定を確認します。

 

この作業がとても重要で、支援学校に通っている児童生徒の中には少なからず「見通し」を持つことが難しい児童生徒がいます。

 

今日一日何をすればいいのか、今日は何の授業があるのか、何時から始まるのか。

 

私たちはある程度の一日の流れを無意識に理解したり馴染んだりできますが、支援が必要な児童生徒の中にはそれが難しい児童生徒がいます。

 

決まったルーティンじゃないと落ち着かず、急な変更やいつもと違うことがあった日にはパニックを起こしてしまうということもあり得ます。

 

朝の会で今日の予定をあらかじめ自分が理解できる形で知ることで、急な変更を少しでも受け入れやすくなると思います。

 

見通しを持つことが苦手な生徒に対しては、急に変更するのではなく、先に違うということを説明しておくことで、心の準備ができ、落ち着いて過ごすことができるようになる場合もあります。

 

もちろん、子どもの実態によります。授業が終わるたびに次の授業を確認しなければ不安な生徒などには、毎日のスケジュール帳や、時間割を自分で確認しながら朝に作成する活動を入れて、そのスケジュールを持ち運ぶようにする場合もあります。

 

見通しが持てる支援を行うことで、一日を落ち着いて過ごすことができ、児童生徒が楽に生活できるようになると思います。

 

このように、朝の会では、その日の見通しを確認する時間としてとても大切な時間になっています。

 

帰りの会も同様で、明日の変更は早めに伝えておくことで、見通しを持たすことができます。

 

改めて考えてみると、見通しを持つってすごい大切なことなんですよね。見通しを持てるように、教師としては見通しを持つことができる工夫をいくつか持っておくことが必要だと思います。

 

スケジュールを作ったり、スケジュールボードを用意したり、時計に工夫して時間的な見通しをつけたり。私は視覚的に理解できるように、支援する方法をいくつか考えています。

 

見通しが持てるような工夫について調べてみると、「構造化」というキーワードが良く出てきます。

 

「構造化」については、またいつかのタイミングで詳しくお伝えしたいと思います。

 

今日の話は朝の会で見通しを持つという話でした。朝の会1つとっても奥が深いですよね。まだまだいろいろなことを勉強していかないと…。頑張ります。

 

それでは、今日はこの辺で